ウォーミングアップの考え方
こんにちは、おっさんベイベーです。
今日は「ウォーミングアップ」の話です。
ウォーミングアップといっても、内容の話ではなく、「考え方」の話です。
皆さんはウォーミングアップはどのような目的や、意識をして取り組んでいますか?
ストレッチをしたり、軽くランニングをしたりして、体を温めることをイメージされる方が多いのではないでしょうか?
たしかに読んで文字のごとく、「Warm Up」ですので、体を温めることが大きな目的の一つであることは確かです。
そこからさらに深堀りして、なぜ体を温めるのか?まで考えたことはありますか?
その答えは簡単で、
「より良いパフォーマンスをするため」
でしょう。
ここでいうより良いパフォーマンスには、「高い」パフォーマンスという意味はもちろん、「安全」という要素も含まれます。
サッカーをする人のウォーミングアップは、きっとより強く正確にボールを蹴ることや、より速く走るために行われていて、
ランニングする人のウォーミングアップは、より大きくしなやなかフォームで走り、速く長く走るために行われています。
ここがまず1つ目の大事なポイントです。
ウォーミングアップの「目的を明確」にすること。
ウォーミングアップの目的を設定するには、自分のしようとする運動や、動きを分析することが必要です。
(どんな動きが多いのか、自分の身体のどの部分に不安があるのか…等)
この分析だけでもあなたのパフォーマンスを向上させることに繋がるでしょう。
そしてもう1つ大事なポイントがあります。それは
ウォーミングアップの「強度」です。
例えばこれからしようとするランニングの強度が100だとしたら、
ウォーミングアップはどのくらいの強度で行いますか?
もちろんランニングの速さや環境、体調などの個人差はあると思いますが、おそらく50とか60だと考えていませんか?
私はこれだと強度として弱すぎると考えています。
私が思う、ウォーミングアップに必要な強度は「100~110」程度です。
それはなぜかというと、これからしようとする運動は100の負荷がかかることが予想されています。
そこで50の負荷しか身体にかけていなかった場合、いきなり「よーいドン」で正しく100の負荷を発揮するのは難しいからです。
運動はあくまで身体に負荷をかけるというリスクを持っています。
そのリスクを排除するためには、正しい力の発揮をすることが最も重要です。
そしてこの正しい力の発揮は、パフォーマンスの向上にも繋がります。
つまり、100の負荷がかかる運動をするためのウォーミングアップは、100以上の力を正確に発揮できる状態にもっていっておくことが理想なのです。
いやちょっと待て、そしたらウォーミングアップとメインの運動が変わらないじゃないか。
という反論が聞こえてきそうですし、まさにその通りです。
この反論に対する答えは2つあって、その1つは
「動きを分解する」
ことです。
例えばランニングで100の負荷がかかるのは、リズミカルに左右の脚を交互に動かし、姿勢を維持し、腕を振っている状態での負荷です。
ウォーミングアップでは、これを分解してしまえばいいのです。
例えば脚に対するウォーミングアップでは、その場でのストレッチや、スクワットやカーフレイズ、動的ストレッチをしていくことで、脚に対して100の負荷をかけつつ、安全な状態を保つことができます。
メインの運動で使う動きを分解して、それぞれに対して必要な負荷をかけていくことで、安全性を確保しつつ、メインの運動で力を発揮するための準備をすることができます。
そしてもう1つの答えは、
「ピークを100~110にする」
という考え方です。
ウォーミングアップの中で多くのメニューがあると思います。
それを同じ強度で行うのではなく、最初は軽い強度から初めて、徐々に負荷を上げていき、最終的に「100~110」になるように行えばいいのです。
イメージとしては、最初は10程度の軽い動きから始め、徐々に負荷を上げていき、ピークは100を超える負荷をかけたところでウォーミングアップを終え、その後メインの運動に入っていくというのが良いと思います。
つまり今回話したかったこととは、「ウォーミングアップの強度を上げよう」という話でした。
しかしそんなことを考え出すと、今度はあれをしなくては、これとこれの順番はどうしよう…などと色々悩むことが溢れてしまいます。
まぁそれも運動の面白さと捉え、自分の身体で実験するつもりで色々トライしてみるのが、結果的に自分に合った「ウォーミングアップ」を見つけることに繋がるのかなぁと思います。
今回も読んで頂いてありがとうございました。
終わりです。